« ありがとぉ~、ライターヒカルさん!! | トップページ | タンタラスの丘を・・・!? »

2012年4月27日 (金)

映画”酔いがさめたら、うちに帰ろう。”に思う・・・①~DVD感想~

Aloha-! 久々のアルコール依存症ネタでございますeye去年の秋にキョンキョンと永瀬元夫婦が競演した”毎日かあさん”を観て以来、やっとこの日がやって参りました。それは、同じストーリーを反対側から綴った映画”酔いがさめたら、うちに帰ろう。”ですmovieImgp0057_r_2

主演は浅野忠信さんと永作博美さんです。物語はアルコール依存症の夫を通して、家族や病気のことを扱っています。でも”毎日かあさん”とは全く違ったタッチで、私個人としてはこちらの方がよりドキュメンタリー色が濃くて好きでしたfull

お話は元夫である戦場カメラマンの鴨志田穣さんの原作(タイトル同名)をもとに作られています。こちらは妻である漫画家の西原理恵子さん原作”毎日かあさん”とは反対側、つまり夫が経験したことを中心に描かれています。

10度にも及ぶ吐血、家庭内暴力や暴言などを繰り返した夫が、最後にやっと決心してアルコール依存症の専門病院へ入ります。その入院中の様々な経験が描かれた場面などは本当にジョンと重なるところが多くて、観ていて引き込まれるものがありました。

専門病院(ジョンは寮)ではそれぞれ役割分担があって、食事の当番だったりお掃除の当番だったり。少しずつ集団生活に慣れて、また外へ出た時にきちんと社会復帰が出来るように訓練しています。ジョンの時は、昼間は皆施設内で働いていました。職業訓練ですね。得意なことを見つけることで自信を付けて社会へ帰っていく・・・そんな感じです。

仲間通しでのいざこざだったり、色んな問題もありました。言うことを聞かずスタンドアローンで行動するアウトローがいたり、同じ部屋で体臭が臭くて仕方ない人がいてろくに眠れなかったり、途中で脱走する者がいたり。これ全部本当の話し。普段、温和なジョンでさえも文句言ってたっけ・・・。そんな中できちんとプログラムを終えた人だけが”卒業”できます。でも卒業してもすぐに舞い戻る人がいたり、今度はドラッグに手を出したり・・・ホント再生するのは一握り。10%くらいの人しか死ぬまで断酒できないって聞きました。

そんな中、ジョンも例外ではなく・・・去年は2度程スリップしました。そしてもう3度目はない!と自分自身に言い聞かせ、この土曜日で断酒300日目を迎えます。お酒を止めてもタバコは止められなかったりして、色々と大変だったけれどここまで来れて本当に嬉しいです。えらいよ~、ジョンcrown

前にも書いたと思いますが、アルコール依存症は立派な精神病の一種。でも社会的地位がとても低い病気で、どちらかと言えば偏見の目で見られる方が多い。どうせ怠け者のかかる病気でしょ・・・なんて言われがちですが、本当に違うんです。

西原さんが言ってました。”私達夫婦はこの病気の身分を上げてあげたいって言ってたんですよ~”って。最後末期がんで入院してた鴨志田さんが”僕は今ガンで入院してるけど、皆本当に優しくしてくれるんだ。でもアルコール依存症の時はこうはいかなかった。”つまり病気の内容で差別されちゃうってことです。

この言葉を聞いた時すんごく大きくうなずいてしまいました。だって本当にそうなんですもの。だからこそ経験者である私にとってこの映画はとってもリアルだった。ドキュメンタリーとしての役割が凄く大きいなぁと思ったのです。

そして鴨志田さんのお母さんが言われてます。”家族はどこで発散するかというと、やっぱり家族会が抜け道なのです。本当は自分がどの位置にいるかというのを学ぶための家族会なんですけれど、忘れちゃうんですね、心配のあまり。また飲むんじゃないか。常に飲酒の恐怖です。本人も家族も、飲酒をするんじゃなかろうかという不安が常にうずまいている。それから抜け切ることは、私は出来ないと思うんですね。同居していても、していなくてもそうです。そんな中で自分の心をどこで保つのか。両親であったり、兄であり、妹でありという立場の違いはありますけれど、皆さん同じ気持ちです。(中略)苦しいのはお互い様なんだけれども、発散の場がない。今の日本の社会で、依存症を見る目っていうのは。発散する場所がないですね、家族も。その中で発表できるのは家族会でしかないのです。”

もうごもっとも!!ということで、ここでアラノンが出て来るわけですね。私もあの会がなかったら今頃どうしていただろうな~とよく考えます。アラノンは家族にとって最後の砦です。でもそこに辿り着いてもまだまだカオスから抜け出ることが出来ない人もいます。それでも同じような境遇の人達がいる、話を聞いてくれる。だからせめてその瞬間は自分自身を保つことができる。平和な時間を持つことが出来るわけです。本当にありがたい存在です。

でもこのアラノンまで辿り着けない人も沢山いるのが事実。それは偏見の目が怖くて”あの会に行ったら皆にどう思われるか?”なんて思うと、足が遠のいてしまう。そしてまた同じような環境の中苦しみもがいて・・・負のスパイラルから抜けられなくなってしまうんですよね。

依存症を病気と認めてくれる人の方がまだまだ世の中少ないと思うけれど、経験した(もしくは今経験している)私達が少しでも協力し合って、今の状況から下降しないように出来たらいいなぁと思います。そんな思いを持っているから、こうしてブログでも公開させてもらっています。

久し振りに気持ちだけを書き綴ったブログになりました。でもこうして依存症のDVDを観たり、素直に思ったことをブログに書けるところまで来たって言うのは、私にとってはある意味奇跡なのです。あの時は1時間先のことも分からないような状態でしたから。明日に希望を持つのが難しかったです。本当に今こうしてPCに向かえる自分、そして元気に”行ってきま~す”と朝出かけて行くジョンを見ていると、何にでもいいからとにかく感謝をしたくなる。

当たり前の毎日は本当は奇跡・・・そんな気持ちです。今、今日のブログを書き終えるにあたりと~っても清清しい気分です。人生には色んな課題があるけど、1つ1つ頑張って超えていくと奇跡も起こることがあるんだなぁ。(しみじみ)1日1日を大事に、また一歩踏み出したいと思いますhappy01
Mahalo&POIfuji

|

« ありがとぉ~、ライターヒカルさん!! | トップページ | タンタラスの丘を・・・!? »

コメント

>Norikoさん

毎日かあさんはかなり脚色されてるな~って思います。でも世間の人に知ってもらうにはあれくらいから始めないと・・・。

病気に階級があるって辛いですよね。薬物依存症の人達なんて法律に触れて逮捕ですもんね。彼ら全員を擁護するつもりはないけど、病魔に冒された人達もいるってこと知ってもらいたい。風邪引いた人を責めたりしないでしょうに・・・。

しかし障害児のことも同じ様な感じですね。ホント、皆自分が健康であればそれでいいみたいなとこもあるし。難しいですね。
Mahalofuji

投稿: Maile | 2012年4月30日 (月) 08時27分

この間たまたまテレビで毎日母さんをやっていて観ました。
なんていうか、渦中にいるときはお互いツライですよね。
でも、ジョン君はマイリィさんの支えもあってがんばってるんだなぁ、えらいなぁって思います。
もちろんマイリィさんもね。

世間の目は案外冷たいものです。
私も仕事で障害児と一緒に出かけると、見るからに障害児ってわかるときはみんな優しいけど、一見健常と変わらないって時点で見方が変わっちゃうみたい。
ちゃんとしつけしろ的な。

少しでもいろんな人がアルコール依存とかそういう病について理解できるようになるといいですよね。


投稿: Noriko | 2012年4月30日 (月) 06時45分

>ともこさん

いつも暖かいお言葉、ありがと・・・。
何か私達お互い似てるコトしてない?
いや、ブログに相方のこと書き綴ってて(苦笑)
しかもその相方は書き綴ってる内容を読めないと言う・・・
でもいいよね、チャンスがあったらちゃんと伝えたらいいし。
それとも日本語勉強してくれるかな(ムリx2!アハハ)
Mahalofuji

投稿: Maile | 2012年4月28日 (土) 21時42分

病気の内容で差別される・・・なんか衝撃的でした。
でも、現実はそうなのかもしれないけど、悲しいよね。

今、ここに清々しい気持で、自分の気持を綴っているマイリィさん、とても素敵です。 

もちろん傍らに寄り添って一緒にがんばっているマイリィさんの努力やサポートはジョンさんも十二分に分っていると思うけど、彼が日本語で、客観的にこれを文字として、読めたらいいのにな・・と思いました。

投稿: ともこ | 2012年4月28日 (土) 16時41分

>なをみさん

有難うございます。もう私としてはこのことで発散するとかって
なくなりました。すごく嬉しいことです。

今度は日々の生活を1秒でも楽しいものにしたいなって
思っています。
Mahalofuji

投稿: Maile | 2012年4月28日 (土) 08時42分

マイリィさんもあまり無理せずに、発散して下さいね。私で出来る事はしますからね♪♪

投稿: Naomi | 2012年4月28日 (土) 01時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ありがとぉ~、ライターヒカルさん!! | トップページ | タンタラスの丘を・・・!? »